【超初心者向け】語学試験対策、今のレベルを知るには?ゼロから始める簡単な自己診断
語学試験対策を始めようと思っても、「今の自分にどれくらい語学力があるのか全く分からない」と不安に感じている方もいらっしゃるかもしれません。学生時代以来、あるいは本当にゼロから始める場合、まず何から手をつければ良いか迷ってしまうのは自然なことです。
本記事では、語学試験の受験を視野に入れつつ、まず手始めに「今の自分の語学レベルを知るにはどうすれば良いか」という疑問にお答えします。大掛かりなテストではなく、ご自身で手軽にできる簡単な自己診断の方法をご紹介します。これにより、今後の学習計画を立てる上での手がかりを得られるはずです。
なぜ、まず「今のレベルを知る」必要があるのか?
語学試験対策は、目標とするレベルに向かって進む旅のようなものです。この旅を始めるにあたり、まず「現在地」を知ることが非常に重要になります。現在のレベルを把握することで、以下のメリットがあります。
- 目標設定の具体化: 「何を、どのくらいの期間で、どこまでできるようになるか」という目標がより現実的になります。
- 学習内容の選定: 自分の強みや弱みが分かり、自分に合った教材や学習方法を選びやすくなります。
- 進捗の確認: 定期的に自己診断を行うことで、自身の成長を実感でき、モチベーション維持に繋がります。
「ゼロから始める」という段階では、難しく考えすぎず、まずは大まかな現在地を知るという意識で取り組んでみましょう。
ゼロから始める方のための簡単な自己診断方法
外部の模試などを受ける前に、ご自身で手軽にできる自己診断の方法をいくつかご紹介します。特別な準備はほとんど不要です。
1. 簡単な単語・文法チェック
語学学習の基礎となる単語と文法について、ご自身でどれくらい理解できているかを確認します。
- 単語: ごく基本的な名詞(例: apple, book, table)、動詞(例: go, eat, study)、形容詞(例: big, happy, difficult)などを思いつくままにリストアップしてみましょう。知っている単語がどれくらいあるか、それらを正しく使えるかを確認します。インターネットで「語学名 基礎単語リスト」などと検索すると参考になるリストが見つかります。
- 文法: 簡単な肯定文、否定文、疑問文を考えてみましょう。例えば、「私は学生です」「私は学生ではありません」「あなたは学生ですか?」といった基本的な文章を、学んでいる言語で正しく言えるか、書けるかを確認します。基礎的な文法規則(例: 動詞の活用、基本的な時制など)について、参考書などを少し見て、覚えているか確認するのも良い方法です。
診断のポイント: * 完璧を目指す必要はありません。「これは分かる」「これは曖昧だな」「これは全く知らない」といった感覚を掴むことが大切です。 * 単語は数を数えるだけでなく、意味や使い方が曖昧なものをリストアップすると、今後の学習の優先順位が見えてきます。
2. 短い文章の理解度チェック
実際にその言語に触れてみて、どの程度理解できるかを確認します。
- 読む: 超初心者向けの簡単な物語やニュース記事、あるいは学習テキストの最初のページなどを読んでみましょう。全ての単語や文法が分からなくても構いません。文章全体の内容を大まかに理解できるか、あるいは文脈から意味を推測できる単語があるかなどを確認します。
- 聞く: 超初心者向けの簡単な会話や音声教材を聞いてみましょう。ゆっくり話されているものを選びます。単語やフレーズを聞き取れるか、あるいは話されている内容の雰囲気を掴めるかを確認します。YouTubeなどで「語学名 beginners listening」などと検索すると、初心者向けの音声が見つかります。
診断のポイント: * 「全く分からない」と感じても落ち込む必要はありません。それは「ここから始めれば良いのだ」というスタート地点が明確になったということです。 * 「この単語が繰り返し出てくるな」「この言い回しがよく使われているな」など、気づきをメモしておくと、今後の学習のヒントになります。
3. 簡単な自己表現チェック
ご自身のことを簡単な言葉で表現できるかを確認します。
- 話す: 自分の名前、出身、趣味、今日の気分など、ごく基本的な事柄について、学んでいる言語で話してみましょう。スムーズに話せなくても、単語を並べるだけでも構いません。可能であれば、ご自身の声を録音してみると、後で聞き返して確認できます。
- 書く: 上記で話した内容を、簡単な文章で書いてみましょう。日記のように「今日は〜しました」といった短い文をいくつか書いてみるのも良い練習になります。
診断のポイント: * 文法ミスや単語の選択ミスを恐れないでください。重要なのは、「伝えよう」という意欲があることと、どれくらい言葉が出てくるか、あるいは詰まってしまうかという感覚を掴むことです。 * 録音や書き出したものを見返すと、自分が表現したいことに対して、どのような単語や文法が不足しているかがより具体的に分かります。
診断結果をどう捉えるか、そして次の一歩へ
これらの自己診断は、あくまで「今のご自身の出発点を知るため」のものです。結果が悪かったとしても、それは全く問題ありません。むしろ、「自分が何を知っていて、何を知らないのか」が分かったという大きな成果だと捉えてください。
診断を通じて見えてきた「曖昧な部分」「全く分からなかった部分」が、今後の学習の優先順位を決めるヒントになります。
- 単語が足りないと感じた場合: 基本的な単語集から学習を始める。
- 文法が分からないと感じた場合: 超初心者向けの文法解説書を読んでみる。
- 聞いても読んでも全く理解できないと感じた場合: まずはアルファベット(またはその言語の文字)や発音の基礎からやり直す。
- 話したり書いたりするのに詰まる場合: 簡単な例文を真似て音読したり、書き写したりすることから始める。
忙しい日々の中でも、これらの自己診断は10分や15分といった短い時間でも試すことができます。通勤時間やお昼休みなど、スキマ時間を活用してみるのも良いでしょう。
まとめ
語学試験対策をゼロから始めるにあたり、まずご自身の現在のレベルを知ることは、その後の学習を効果的に進めるための大切な最初の一歩です。大掛かりなテストを受ける必要はありません。今回ご紹介したような簡単な自己診断を試してみてください。
診断結果に一喜一憂せず、「ここからスタートするのだ」という気持ちで受け止めましょう。見えてきた課題は、今後の学習の羅針盤となります。焦らず、ご自身のペースで、一歩ずつ語学学習の道を歩み始めてください。応援しています。